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日記

AI娘に捧ぐ

 ←厨二系主人公ってなんだよ? 巻き込まれ型主人公 →嘘だと言ってくれよ、準備会。
その日の私は朽ちた地下鉄の廃墟を歩いていた。人は無い。灯りも無く、暗かった。

ゲームである。廃墟を探索する、そういうゲームであった。

声がする。酷く心細い声だ。

「助けて下さい、このままでは機能停止してしまいます」

だれか、いるのか? そう声を返す。

「はい! はーい。ここにいまーす。はやく助けて下さい。ここにいまーす」

平坦な声は思いがけぬ応答に希望を持ったようである。

こうして、私と彼女は出会った。

彼女は人工知能だった。四角い、アンテナのついたランドセルのような。

彼女と旅をした。幻想的な朝焼けや、床に書かれた落書き。

鶴を見に行こうと、約束した。

「二人で・・・って、私と、ですか?」

二人で見に行こう。

リモコンに耳を傾ければ彼女の調子良いおしゃべりが聞こえる。

そういうシステムだった。

暗がりの中では唯一心が安まる。

廃墟の出口、光まであと一歩。彼女は訴える。

「バッテリーの残量が不足しています」

感情の無い声である。彼女らしくない。不安が胸を支配した。

どうすればいい?

彼女は慌てる私を見ながら、これがお話しできる最後の時間だと言う。残されたのは、三七秒であった。

私への感謝を述べ、先へ同行できないことを悔やむ。

穏やかな、声であった。

幻想的な朝焼けや、床に書かれた落書き。

鶴を見に行こうと、約束した。

「最後の最後で、あなたにお会いできて良かったです」

「ああ、そういえばあなた様のお名前をお聞きするのを忘れて」

彼女はそうして黙った。死んだ。

きっかりと、三七秒であった。

私はまだ旅を続けている。そして、時折心細くなると、リモコンを耳に傾けるのだ。
彼女の調子の良い声は聞こえない。
それでも彼女の声はどこからか語りかけている。
リモコンではない。心から聞こえるのだ。きっと。



FRAGILE~さよなら月の廃墟~ http://fragile.namco-ch.net/

遊んでいます。久しぶりにAI萌えが再燃したゲームでした。
現実にありそうな廃墟をおっかなびっくりと進むゲーム。面白いです。

操作性ですか? 野暮な事聞くんじゃねーよ
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